言い訳

 何が正解なのかはちゃんとわかっていて、それなのにその正解をいつも最初から選ぶことができない。だから、時間がかかっても、合格点が取れなくても、ほんの少しでも正解に近づきたいと足掻いてみる。間違いを認めたくなくて、「でもやれるだけのことはしたんです」と言い訳をしたいのだ。

 落ち込む私に「最初から上手く出来る人なんかいないよ」と慰めてくれた人がいて、それは確かにそうなんだけど、求められているのはいつも完全な正しさでしかない。だって間違えたらあなたは叩くじゃないですか。