「さびしい」と書いた途端、涙がぼろぼろ溢れてきて、そうか私はさびしいのかと気がついて、そのあとはもうどうしようもなくなってしまった。何年もTwitterでフォローしていた人がタイムラインから突然居なくなった、それだけの話である。Twitterを消そうか迷っているというtweetを読んだ翌日、彼は居なくなっていた。
精神的にかなりしんどかったころに偶然繋った人だった。実際に会ったのはほんの数回だ。彼のライブを観に行ったら挨拶に来てくれた。コーヒーを飲んだり、ビールを飲んだりしながら話をした。それはいつも、暑い夏のことだった。何年か前の、夢のような夏の日々のうちの、ほんの数時間のことだった。それまでもそれからも時々、ほんとうに時々、Twitterで短い会話をした。その程度の繋がりだった。別に死別したわけではない。これからも彼の人生は続いていくのだろうし、もちろん私の人生も続いていくはずだ。またどこかで交わるかもしれないし、もう関わることはないかもしれない。ひょっこり戻って来るかもしれないし、もう戻らないかもしれない。それは誰にもわからない。フォローしていた人がTwitterから居なくなった、それだけの話だ。それだけの話なのだが、今、とてもさびしい。