緩い繋がり (3)

 Twitterのおすすめのアカウントに時々南無さんが現れて、どうしているのかな、お元気かな、とそのたびにぼんやり思っていた。でも先日、亡くなったことを知った。

 直接お会いしたことはなかったが、今は無きContemporary Unitで大変お世話になった方のうちの一人である。ちょうど個人的なトラブルを抱えていた頃で、いつでも電話してくださいと連絡をくださったこともあったが、なんだか申し訳なくて結局電話をかけることができなかった。その後、一旦は落ち着くも、別のトラブルで精神的にかなり参ってしまった。その時は奥様から「南無も『えんじさん大丈夫か』って心配しているよ」と連絡いただいたこともあった(そう、奥様にもいつも本当にご心配をおかけしてばかりだった)。

 Twitterの存在を知ったのも南無さん経由だった。「相変わらず暗いねえ」とよくからかわれたっけ。

 

 色々なことを思い出そうとした。でも記憶はどんどん曖昧になっている。これまでの人生で一二を争う辛い時期だったのだ。嫌なことは極力思い出さないことにしているせいか、辛い記憶と一緒に忘れてしまったのかもしれない。でも、当時のweb上でのやりとりは、私にとって本当に救いだった。あの緩い繋がりがなければ、耐えられなかっただろうと思う。

 

 あの頃繋がりがあった方たちとは、今はもうほとんど関わりが無くなってしまった。寂しい。でも仕方がない。そういうものなのだ。

 みなさんお元気ですか、と思ってみる。おそらく届かないだろう。