毎日がひどく忙しくて、ここのところまともに食事を作っていない。日々適当に食事を済ませていると、「食べる」ということがよくわからなくなってくる。似たような感情を他のことに対しても抱いている。何が正しくて何が間違っているのか、よくわからない。
 逆に、忙しくなりすぎた今になって、やっとわかったこともある。わかったところで遅すぎるのだけれど、その反省を次に活かすことはあるのだろうかと思う。

 
 何故会いたがるのか。わからないのではなく、ちゃんと知っているし、理解もしている。けれど、わかりたくないと考えている。どんな事情でも、私には関係がない。
 多忙であることを告げると、そうか、という穏やかな声がした。きっと諦めたように微笑んだのだろう。ほっとして、その後で悲しくなった。