2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

waiting for the next storm of a teacup

あ、紫陽花、とカメラを向けた。それなのに、紫陽花を撮ったことに本当に気づいたのは、丸一日以上経ってからのことだった。一時期は見るのも辛かったはずなのに、いつの間にか、それくらいなんともなくなっていたようだ。 苦しさから脱するためには、別の、…

薄闇

眠れないまま朝になった。 失ったものはいずれ失われるものであり、それがいつどんなタイミングで訪れるのかによって悲しさや苦しさは変わるのだろうなとぼんやり考えている。痛みや負の感情ばかりが蓄積されて、もう何を持っていないのかを忘れてしまった。…

questions

誰かにとってとても大切な過去が、時間も場所も全部追い越して全くそれに関わっていない別の誰かを傷つける。おそらくは勝手に傷つくだけなのだろうけれど。逆はあるのだろうか。 見知らぬ人の背中がふと目に留まり、誰かのことを思い出す。思い出したのは、…

何もかもがどうでもよくなる一瞬がある。そのままどうでもよくなりきってしまえばいいのに、どうでもよくなるのは本当にほんの一瞬で、次の瞬間には何事もなかったかのように元に戻ってしまう。何だこの執着は。あさましい。

別に義務なんかどこにもなくて嫌ならさっさといなくなればいいだけの話なんだけどただもう疲れて何もしたくなくてどこにもいきたくなくてこうやってここにいる。気を悪くするといけないから内緒でなんて声をぼんやり聞きながら逆に腹立つし別に悪いことして…

ソング・オブ・ザ・ヒル, シング・オン・ザ・ヒル

丘の上を歩いていた。ぽっかりと空いた時間を埋めるためだけに歩いていた。隙間が空くことはわかっているけれど、わかっていてもいつも早くに家を出てしまう。隙間はほんの少しだけ埋まるはずだった。埋まっていたはずの隙間のことをぼんやり考えながら、た…