閉ざされた部屋の中で強い風の音を聞いた。春が来て花も咲き始めたというのに、未だにひとりだけ雪の日の中にいた。こわいという小さな声は届いていただろうかと思う。届かなかっただろう。 遠く流れていくものをとどめたいと思うのは、それがとどまることの…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。