手を離す

 手を離すことが難しい。そこまで執着しているつもりではなかったことでも、今になってどれだけ執着していたか思い知らされる。それだけ思い入れがあったということなのだろうし、これだけ苦しく思うのは、私が自分から手を離す側ではないからなのだろう。